Fr-215 witt-1472 KM-342 マクシミリアン2世エマヌエル（バイエルン選帝侯）とマリア・アントニア・フォン・エスターライヒ（神聖ローマ皇帝レオポルト1世の子女）の結婚 銘文“A DEO PACIS BELLIQVE TEMPORE PERENNIS FELICITAS”（神よ平時も戦時も永遠の幸福を） / 上部に天使と中央にバイエルンの盾 四方を時計周りにランツフート,シュトラウビング,ブルクハウゼン,ミュンヘンの紋章 銘文“ITA VOVENTIBVS VTRIVSQVE BAVARIÆ STATIBVS DEVOTISSIMIS” 1685年7月15日にウィーンで挙げられた2人の結婚は、ヴィッテルスバッハ家とハプスブルク家の政略結婚であり、23歳の夫と16歳の妻は当時の王侯の結婚としては普通の年齢であったが二人は性格的に相容れるところが無く、夫婦間は冷え切っていたと伝えられる。またマリア・アントニアは母がスペイン・ハプスブルク家最後の王であるフェリペ2世の異母姉であったため彼女とその子女はスペインの王位継承権を保持する事となる。しかしこの夫婦の間には3人の男子が生まれたものの2人は出生直後に夭逝し、3人目の男子であるヨーゼフ・フェルディナントも7歳で早世し、マリア・アントニア自身も1692年にそのヨーゼフ・フェルディナント出産後の産褥熱により23歳の若さで死去している。この夫婦に成人した子女が存在した場合はスペイン継承戦争（1701~1713）は勃発せず、スペイン・ヴィッテルバッハ家が成立していた可能性を考慮するとこの5ダカット金貨は歴史的に非常に感慨深い存在である。一般の流通を目的としていない結婚記念というテーマで少数が製造された希少品であり、殊に本品は最上級の状態を保っている。ウルトラ・スペシャルⓇⓇ （17.33g）
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