右向き胸像/2人の侍女に挟まれた拝火壇 ササン朝第2代国王シャプール1世の長く精力的な治世は、ペルシャを8世紀前のアケメネス朝全盛期以来の栄光へと導いた。ゴルディアヌス3世（AD238-244）の時代にローマに敗北を喫したシャプールは、ローマが内戦に夢中になるのを待って、AD253年に壊滅的な攻撃を開始した。彼はローマ帝国第3の都市アンティオキアを占領・略奪し、新しく皇帝に就任したヴァレリアヌスに大規模な機動部隊を編成させ、AD257年頃に東に移動してペルシアの猛威に立ち向かわせた。シャプールは前進するローマ軍の前に撤退し、完璧な罠に引き込んでヴァレリアヌスとその側近を生け捕りにした。これは、ササン朝の君主による史上最大の武功であり、ローマ皇帝が受けた史上最悪の屈辱であった。（7.28g）
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