右向き肖像/右向きのおんどりとケリケイオン(カデュッセウス？) Bop.Sophytes Series 3A,Mitch29~30 Un certain mint in Oxus オクソス川流域の不明ミント。古代バクトリアはアレクサンドル大王が東征したアケメネス朝ペルシアの北東部インダス川西岸,現在のアフガニスタン,パキスタン,インドに拡がる広大な地域である。ギリシア風貨幣伝播の東端になり,大王の死後,紀元前238年のアルサケス朝パルチアにより分断される迄,セレウコス朝シリアに属した。ソフィテスは以前は大王死後の継続戦争時のサトラップ(地方監督)とみられていたが,最近ではバクトリア王国を建国したディオドトス1世の最後のライバルと考えられている。彼の肖像はセレウコス朝の始祖セレウコス1世を思わせる近似性を持ち,その忠誠度をうかがわせる。バクトリア王国はインド・グリーク諸王を統べキリスト生誕時にはほぼ消滅するが,文献がことごとく破壊,焼失した為,貨幣にのみその存在を示す王が殆どで夢とロマンにあふれた歴史は謎のまま。唯,現在もこの地域の住民にギリシアのDNAが残るという。平山邦夫コレクションを始め,多くの古代オリエントコレクションにも含まれない今回出品の4種の銀貨,特にディドラクマとテトラドラクマはその風格,稀少性,コンディションと共にミュージアムクラスのスーパーレア ⓇⓇ
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